足長と足囲をきちんと測定するのがポイント! 靴のサイズの正しい測り方を分かりやすく解説
足の形や大きさは人それぞれです。そのため、靴を購入する際は正確なサイズを測らなければなりません。
足に合わない靴を選んでしまうとさまざまなトラブルの原因となるので、正しい足のサイズの測り方をしっかりとマスターしておくことが大切です。
本記事では正しい足のサイズの測り方についてわかりやすく説明します。
目次
靴のサイズの正しい測り方
靴のサイズを測るときは、自分の足長と足囲の2つを計測するのが基本です。
計測時は、あらかじめ以下のものを準備しましょう。
- 厚みのある本
- A4用紙
- セロハンテープ
- ペン
- メジャー
下準備として、まずはA4サイズの紙の中央に縦線を書きます。短辺から短辺をつなぐようなイメージです。
次に、紙をセロハンテープで床に固定します。床は硬く、凹凸のないところを選びましょう。
下準備を終えたら、いよいよ計測に入ります。以下では足長と足囲の正しい測り方と手順をご紹介します。
足長の測り方
足長とは、一番長い足指から、かかとまでの長さのことで、靴のサイズを選ぶときの基準となります。
足長計測の具体的な手順としては、まず下準備したA4用紙に書かれた線上に、一番長い足指を合わせるようにして立ちます。足は紙のちょうど中央あたりを踏むように意識しましょう。
この状態で、厚みのある本をかかとに合わせ縦線に対して垂直に置き、本の縁と縦線が交わる場所にペンで印を付けます。
同じ要領で、今度は本をつま先に。本の縁と縦線が交わる部分にペンで印を付け、最初の印との間の長さを測ると、足長が分かります。どの足指が一番長いかは個人差があり、人さし指が長いギリシャ型の人もいれば、親指が一番長いエジプト型の人もいます。足指の長さがほぼ同じのスクエア型の人は、かかとから真っ直ぐ伸ばした直線を計測すると良いでしょう。
足囲の測り方
足囲とは、親指の付け根の出っ張り部分と、小指の付け根の出っ張り部分をぐるりと囲ったサイズのことです。
足囲を測るときは、親指の付け根と小指の付け根の骨を通るように、メジャーをぐるりと巻き付けます。メジャーを強く締めすぎたり、逆にたわんでしまったりすると、正確な足囲を測定できなくなります。メジャーは強すぎず弱すぎず、適度な力で巻き付けることを意識しましょう。メジャーがない場合は、A4用紙を縦30cm×横1cmのサイズに細長くカットし、それを親指側と小指側の出っ張り部分を通るように巻き付けます。そして、紙の端が交わった位置に印を付けたら、紙を開いて、印と紙の端の間の長さを測れば、足囲が分かります。
足のサイズを基に靴のサイズを調べる
足長と足囲を測定したら、それぞれの数値を基に、自分に合った靴のサイズを調べます。
靴のサイズはJIS規格(日本産業規格)によって、男性は20.0〜30.0cm、女性は19.0〜27.0cmと定められています。以下、足長が男性24.5〜30.0cm、女性21.0〜27.0cm、足囲は男女ともにE〜EEEEのサイズを抜粋してまとめました。
男性用
足長(cm) |
足囲(cm) |
|||
E |
EE |
EEE |
EEEE |
|
24.5 |
24.0 |
24.6 |
25.2 |
25.8 |
25.0 |
24.3 |
24.9 |
25.5 |
26.1 |
25.5 |
24.6 |
25.2 |
25.8 |
26.4 |
26.0 |
24.9 |
25.5 |
26.1 |
26.7 |
26.5 |
25.2 |
25.8 |
26.4 |
27.0 |
27.0 |
25.5 |
26.1 |
26.7 |
27.3 |
27.5 |
25.8 |
26.4 |
27.0 |
27.6 |
28.0 |
26.1 |
26.7 |
27.3 |
27.9 |
28.5 |
26.4 |
27.0 |
27.6 |
28.2 |
29.0 |
26.7 |
27.3 |
27.9 |
28.5 |
29.5 |
27.0 |
27.6 |
28.2 |
28.8 |
30.0 |
27.3 |
27.9 |
28.5 |
29.1 |
女性用
足長(cm) |
足囲(cm) |
|||
E |
EE |
EEE |
EEEE |
|
21.0 |
21.6 |
22.2 |
22.8 |
23.4 |
21.5 |
21.9 |
22.5 |
23.1 |
23.7 |
22.0 |
22.2 |
22.8 |
23.4 |
24.0 |
22.5 |
22.5 |
23.1 |
23.7 |
24.3 |
23.0 |
22.8 |
23.4 |
24.0 |
24.6 |
23.5 |
23.1 |
23.7 |
24.3 |
24.9 |
24.0 |
23.4 |
24.0 |
24.6 |
25.2 |
24.5 |
23.7 |
24.3 |
24.9 |
25.5 |
25.0 |
24.0 |
24.6 |
25.2 |
25.8 |
25.5 |
24.3 |
24.9 |
25.5 |
26.1 |
26.0 |
24.6 |
25.2 |
25.8 |
26.4 |
26.5 |
24.9 |
25.5 |
26.1 |
26.7 |
27.0 |
25.2 |
25.8 |
26.4 |
27.0 |
靴のサイズは0.5cmごとに区分されていますが、実寸と差がある場合は、サイズにゆとりを持たせるのが基本です。例えば、足長の実寸が22.2cmだった場合、22.0cmではなく、22.5cmの靴を選びましょう。一方、足囲はA~Fに区分されていますが、多くの人はEに該当するため、EのみさらにE~EEEEまでの4段階に分けられています。靴のメーカーでも、ワイズはE~EEEEまでの4段階でラインナップしているケースが大半を占めています。
なお、上記はあくまでも目安です。実際の靴のサイズはメーカーや商品ごとに異なる場合があるため、靴を購入するときは試し履きをして履き心地をきちんと確かめることをおすすめします。
足のタイプについて
足の形には個人差があり、人の足型を足の指の長さのバランスで見た場合、大きく分けてエジプト型、ギリシャ型、スクエア型の3種類があります。タイプに合ったトゥの形があります。靴選びの際には是非ご参考ください。
捨て寸について
足の形以外にも実際に靴を選ぶ際には「捨て寸」と呼ばれる靴を履いた時に爪先と靴の間に生じる空間についても認識しておきましょう。
人間は歩く際に足が前後しますので、この部分に捨て寸がないととても窮屈となる為靴選びの際には捨て寸は重要なポイントとなります。
一般的に理想的な捨て寸は指1本分~1本半分が理想的な空間と言われています。
靴のサイズを測るときの注意点
靴のサイズを測るときに気を付けたいポイントを4つご紹介します。
1. 両足に均等に体重を掛けて測定する
どちらか一方の足に体重を掛けて測定すると、正しい姿勢で測ったときよりも長い、あるいは短い結果が出てしまうおそれがあります。
足のサイズを測るときは、両足に均等に体重を掛けた状態で測定しましょう。
2. 普段履いている靴下を着用して測る
靴は一般的に靴下の上から履くものなので、足のサイズを測るときは靴下を着用して測定するのが基本です。
裸足の状態で測定した結果を基にして靴を選ぶと、靴下の厚みの分だけ窮屈に感じてしまう可能性があるので要注意です。
3. 数回測定して平均を見る
前述のとおり、足のサイズの測定結果は、体重の掛け方などによって微妙に差が出ます。
初めて足のサイズを測るときは慣れていないこともあるので、両足ともに数回測定し、平均した計測結果を基準にした方が良いでしょう。
4. 足のサイズに左右で差がある場合は大きい方に合わせる
足の大きさや形には左右で差があるため、人によっては右が22.5cmで左が23.0cmなど、サイズにばらつきが出てしまうことがあります。
その場合は、大きい方の足のサイズに合わせて靴を選ぶようにしましょう。
小さい方に合わせて選ぶと、大きい方の足が窮屈になってしまい、靴擦れなどの原因となるので注意が必要です。
靴を購入するときは足のサイズを正しく測ることが大切
新しく靴を購入する際は、自分の足のサイズを正しく測定し、その数値を基に靴を選ぶことが大切です。
足のサイズは足長と足囲の2つを測定すれば分かりますが、測り方を間違えると誤った結果が出てしまうので、正しい姿勢で測定することを心掛けましょう。
足に合わない靴を選ぶと、靴擦れや外反母趾、扁平足などのトラブルを起こす原因となることもあるので要注意です。