ブーツのカビ取りに必要な道具と手順とは? カビを防ぐ保管方法も紹介

ブーツにカビが生える原因

ブーツを手入れせずに放置するとカビが発生することがあります。

ブーツのカビは、道具をそろえれば自分でも除去可能です。しかし、カビが発生する原因や正しい保管方法を知らなければ、繰り返し発生する可能性があります。

お気に入りのブーツを良い状態に保つために、カビ取りの手順や保管方法を知っておきましょう。

ブーツにカビが生える原因

ブーツにカビが生える原因

ブーツは、カビが発生しやすい靴の一つです。その理由は、ブーツがカビの成長に適した環境を作りやすいためです。

カビは、以下の条件がそろえばそろうほど発生しやすくなります。

● 湿度(60〜80%)
● 温度(20〜30度)
● 栄養源(ホコリ、皮脂、土など)

以下では、ブーツにカビが生える主な原因を3つ紹介します。

1.玄関や下駄箱は湿度が高くなりやすいこと

1つ目の原因は、玄関や下駄箱は湿度が高くなりやすいことです。

玄関は雨の日に濡れた傘や靴を持ち込むことが多く、湿度が高くなりやすいです。特に下駄箱は、基本的に靴を出し入れするときしか開閉しないため、一度高くなった湿度は下がりにくい傾向にあります。

2. 保管時の季節に温度が高くなりやすいこと

2つ目は、ブーツを保管する季節は温度が高くなりやすいことです。

ブーツは一般的に秋や冬に履く方が多く、春から夏は下駄箱に収納しておくケースが多いでしょう。しかし、春から夏は玄関の温度が高くなりやすい季節です。そのため、ブーツに汚れや湿気が残っていると、収納している間にカビが繁殖する可能性があります。

3. ブーツの汚れがカビの栄養源となること

最後は、ブーツの汚れがカビの栄養源となることです。

ブーツに限らず、靴は歩いているときにホコリや土が付きます。土の中には多くのカビ菌がいて、ホコリや土を栄養源として繁殖します。特にレザーやスエードのブーツは通気性が悪く、湿気がこもりカビが繁殖しやすいため注意が必要です。

レザーブーツのカビ取りに必要な道具と手順

レザーブーツのカビ取りに必要な道具は次の通りです。

靴用ブラシには、いくつか種類があります。種類により毛の硬さが異なるため、用途に合うものを準備しましょう。

土やホコリを落とすには比較的毛が柔らかい馬毛ブラシが適しています。頑固な汚れを落とすときや、靴クリームを馴染ませるときには硬くて太い豚毛ブラシがおすすめです。布は工程ごとに使い分けられるように、複数枚用意してください。

その他、カビの胞子を吸い込んだり、手が荒れたりするのを防ぐためにビニール手袋やマスクの着用をおすすめします。

レザーブーツのカビ取りの手順

レザーブーツのカビ取りの手順は以下の通りです。

1. ブーツに付着した汚れを落とす

馬毛ブラシで、ブーツに付着したホコリや土などの汚れを落とします。馬毛ブラシがなければ乾いた布で拭いてください。水洗いはしてはいけません。ブーツが水分を吸収しカビの増殖につながる恐れがあります。

2. 革製品用カビ取りミストを吹きかけた布で拭く

革製品用カビ取りスプレーを吹きかけた布で拭き、表面のカビを落とします。ブーツの足首の部分はシワができやすいため、内側に手を入れてシワを伸ばしながら拭きましょう。ブーツの内側もカビが生えやすいため、内側にも吹きかけておきます。

3. 革靴用クリーナーで拭く

カビ取りミストで取り切れなかった汚れを革靴用クリーナーで落とします。クリーナーを布に付けて伸ばします。少量ずつ、複数回に分けて付けて薄く塗り伸ばしていきましょう。ミストで汚れが十分に落とせていれば、クリーナーの工程は省いても構いません。

4. 革靴用クリームを塗る

布にクリームを取り、全体に薄く塗り伸ばします。仕上げに豚毛ブラシでブラッシングするときれいに馴染みます。

5. ブーツを乾かす

5〜10分程度乾かし、乾いた布で拭き上げます。

6. 靴用防水スプレーをかける

靴用防水スプレーには撥水効果と防汚効果があり、水がしみ込むのを防ぐだけでなく、土やホコリの付着を防ぐ効果もあります。

スエードブーツのカビ取りに必要な道具と手順

スエードブーツのカビ取りに必要な道具は次の通りです。

  • 靴用ブラシ
  • 革製品用カビ取りミスト
  • 防水スプレー

スエードは、革の内側を毛羽立たせる加工されています。そのため、靴用ブラシは起毛を整えるスエード用ブラシを準備しておくと便利です。レザーブーツと同様、革製品用カビ取りミストや防水スプレー、拭き取り用の布などを用意しましょう。また、ビニール手袋とマスクを着用しての作業をおすすめします。

スエードブーツのカビ取りの手順

以下、スエードブーツのカビ取りの手順を紹介します。

ブーツに付着した汚れを落とす

馬毛ブラシでブーツに付着したホコリや土などの汚れを落とします。馬毛ブラシがなければ乾いた布で拭いてください。スエードは濡れると染みになりやすいため、水洗いしてはいけません。

革製品用カビ取りミストを吹きかけた布で拭く

革製品用カビ取りスプレーを吹きかけた布で拭き、表面のカビを落とします。カビが生えやすいブーツの内側にも吹きかけておきます。

乾燥させる

日陰に干して乾燥させます。

ブラッシングして仕上げる

毛が起きるようにスエード用ブラシでブラッシングします。

ブーツのカビを防ぐ保管方法

ブーツのカビを防ぐためには、定期的なお手入れが必要です。ブーツを履いた後はブラッシングで汚れを落とし、月に1回程度防水スプレーをして汚れの付着を防ぎましょう。なお、防水効果は1〜2日程度のため、雨の日は前日や出かける30分前までに防水スプレーをしておくのがおすすめです。

またブーツを脱いだ直後に下駄箱に入れると、湿度が上がりカビが発生しやすくなります。下駄箱に入れる前に、ブーツを十分乾燥させましょう。

長期間収納する場合は、靴の中に除湿剤を入れたり、不織布で包んだりしておくのも効果的です。

ブーツのカビ取りは自分でできる!早めのケアが大切

ブーツは湿気がこもりやすく、付着した汚れなどを落とさずに保管していると、カビが繁殖することがあります。ブーツのカビを放置するとカビが深く根付き、落としにくくなったり、カビの胞子が他の靴に付着してカビを広げたりする恐れもあるため、早めのケアを心がけましょう。

冬場のブーツといえば、脱いだ時のにおいが気になりることもありますよね?そんな時、除菌・消臭スプレーが役立ちます。梅雨時や夏のもわっとした湿気の季節だけでなく、下駄箱で湿気がこもりがちな冬のブーツも履く前と履いた後にこのスプレーを吹きかけるだけで、銀イオンの効果でさわやかにリフレッシュ!毎日のお手入れでお気に入りブーツを快適に使いましょう!

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こちらの記事の監修者

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