雪対策できる靴の素材と選び方を解説
靴の素材で選ぶ雪対策
靴はさまざまな素材でできているものがありますが、雨や雪の中では足元がぬれやすいため靴の素材選びは大切です。
近年、ブーツのように見えるなど、みかけを重視して作られたレインブーツも多く販売されています。
また、丈が長いタイプだけではなくショート丈やパンプスなどでも雨や雪対策として作られているものが増えています。
塩化ビニールやゴムなどで作られている靴が中心で、水を通しにくい特徴があります。
それぞれの企業で開発された防水素材なども多く存在し、布や革で水に強い素材もあります。
撥水スエードやエナメル素材であれば、おしゃれを楽しみつつ雪対策を行えます。このほかにも、縫い目の内側に防水テープなどをはり、水を防ぐ工夫が施された靴も販売されています。
撥水加工や防水加工と表示されているものがありますが、撥水加工は水をはじくだけで水を通さないわけではないため注意が必要です。
防水加工の中でも、生活防水や完全防水と表現されることがあります。
生活防水の場合は、生活しているうえで少し水にぬれる程度を想定しており、完全防水とは大きく違います。
撥水加工や生活防水と表記されている程度のほうが通気性が良いですが、長時間ぬれたままであったり水につかってしまったりすると染み込んできてしまう可能性が高いです。
長期間にわたり使用していると撥水効果がおちてしまう場合もあります。
完全防水の場合は、防水効果も高く長期間に亘り持続することが多いです。
雪の中で長期間履いていても、水の侵入を防ぐことができます。しかし通常の素材や撥水程度のものに比べると、高価なタイプが多いです。
雨とは違い雪の場合は油断しがちですが、溶けるとぬれてしまうため雪対策をしっかりと考えて素材を選ぶことがおすすめです。
雪対策に備えた防滑ソール
雪が積もっている状態は滑りやすく、物に触れると溶けやすいため溶けかけた場所も滑りやすい環境が生まれてしまいます。
雪の中で歩くことを考えた時、人が踏みつけることで雪が固まり、滑りやすくなっている場合も多いです。
スニーカーなどヒールが低いタイプであれば安定しますが、ソールの種類によって滑りにくさに違いがあります。
滑りやすい靴では危険なため、ソールの種類に着目して選ぶことが大切です。
雪対策や雨対策として、滑りにくいグリップソールや防滑仕様、防滑加工などとして販売されているものがあります。
滑りにくい工夫として使用されているソールの素材にこだわって作られている場合、ゴムやセラミックなどが使用されています。
近年ではパンプスやヒールタイプの靴にも防滑ソールが採用されているものが増えており、通常のタイプであれば横から見た際は防滑仕様であることはわかりづらくなっています。
ソール部分の溝を工夫し、滑りにくくしている場合もあります。
デザイン性を生かしているものも多く、凹凸によって地面にフィットし滑りを緩和できる工夫が施されています。
溝はまっすぐの横線より、凹凸が細かいタイプのほうが滑りにくくなります。
防滑仕様でないタイプの場合も、ソールの溝が複雑になっているものを選ぶと雪の中でも歩きやすいです。
豪雪地域では、スパイクがついた靴が使用されることもあります。見た目がある程度劣ってしまいますが、防滑効果は高いです。
用途にあった雪対策を考え選ぶと良いでしょう。
暖かさによる雪対策
雪が降っているときは気温がとても低くなっています。
足の末端は特に冷えやすく、ぬれるとさらに寒さが増すことも考えられます。
雪対策のひとつとして、暖かさを保てる靴を選ぶことも大切です。
丈も暖かさの面で重要視するポイントで、足首が隠れる程度まで長さがあるものは、丈の短いパンプスなどに比べると暖かく感じます。
長靴やブーツのようなロング丈の場合、さらに暖かく、細身で足にフィットするタイプであれば暖かさを程よく保つこともできます。
雪がたくさん降る地域や、大雪となることが予測されている場合は丈の長い靴がおすすめです。
靴の素材がエナメルやゴムに近い素材のみで作られている場合、防水効果は高くても、生地自体が薄いことが多くあまり暖かく感じられません。
布や革に近い素材であればある程度の暖かさは確保できます。しかしぬれてしまうと寒さが増してしまうため、防水加工と合わせて考えることが大切です。
また、内側や中敷きに保温効果がある素材が使用されているタイプもあります。
冷えやすいつま先を中心に保温加工がされている場合や、履き口部分にボアやファー、フェルトなどを使用して保温効果を高めているものもあります。
防寒用や保温加工などと記載されていることが多いです。
暖かいというメリットと同時に、汗をかいてしまうことを考え、抗菌加工が一緒に施されているものもあります。
厚く加工が施されている場合、サイズにも違いがでてしまいます。いつもより少し大きめのサイズを選んだ方が良い場合もあるため注意が必要です。